ポジティブ心理療法

うつ病のクライアントの方に対しては、薬物療法よりもポジティブ心理療法の方が、有効であるとセリグマン博士が、発表して以来、少しづつ日本でもその流れが、日本のリワークプログラムの中にも浸透してきている。

 

プログラムの内容は、以下の9項目で行っている。

1.会話の中で自然に笑みが出る。

2.物事をプラスに見る。

3.自分の強みに気づく

4.感謝ワーク

5.目標と価値観を明確にし、人生に生きる意味を見出す。

6.無欲な親切ワーク

7.一生懸命夢中になる。

8.人とのつながりをつくる。

9.自分を好きになる。

 

こういったことが、少しづつ可能になれば、QOL(生活の質)もあがってゆく。

大人のADHDについて

大人のADHDについて

 

大人のADHDの薬物療法は、大々的に研究されています。治療としての薬物療法は、非常に有効ではありますが、部分的にしか効果がないことがわかっています。20%〜50%の人が非反応であり。(Wender 1998) 向精神薬は、中核症状(注意の問題、多動性、衝動性)を緩和する可能性はありますが、クライアントさんに機能障害への具体的な対処法やスキルを身に付けさせるものではありません。 大人のADHDのための最良の治療として推奨されているのは、薬物療法に付随して心理社会的介入をおこなうことが言われています。(Wender 1998)

たとえば、認知行動療法で特に有効なのが

 

1.順序立ててと計画性

2.注意散漫性への対処

3.不安症状と抑うつ症状への対処

4.先延ばしへの回避

5.怒りのコントロール

6.欲求不満のコントロール

7.コミュニケーションスキル

 などの改善実感が、より効果的です。

これらを目標を設定し進めてゆきます。

うつ病の発症メカニズム解明

成長期のマウスにストレスを与えると、脳の活動を調節する遺伝子の働きが低下し、認知力の低下などにつながるとする、うつ病発症のメカニズムを名古屋市の大学などの研究グループが発表し、新たな治療薬の開発に役立つとしています。

研究を行ったのは、名古屋市にある名城大学の鍋島俊隆特任教授と名古屋大学などからなる研究グループです。
研究グループでは、うつ病などを発症しやすくしたマウスを、集団と一匹ずつ隔離した場合に分けて、それぞれヒトの思春期に当たる時期から3週間にわたって飼育しました。
そうしたところ、集団飼育したマウスには異常は見られなかったものの、隔離したマウスには、▽認知力が低下する、▽動きに活発さがなくなるなど、うつ病や統合失調症の症状が見られ、脳を刺激する「ドーパミン」という物質を作る遺伝子の働きが大幅に低下していたということです。
こうした症状は、集団飼育に戻しても治らなかった一方で、飼育の前に、あらかじめストレスで分泌されるホルモンの働きを抑えておくと現れなかったということです。
こうしたことから研究グループは、ストレスによって脳の活動を調節する遺伝子の働きが低下してうつ病などが発症するというメカニズムが初めて分かったとしています。
鍋島特任教授は、「発症の仕組みが分かり、新たな治療薬の開発に役立つ」と話しています。

                                               NHKニュースWEBより

<心の病>全国教員の休職5000人超

 文部科学省は24日、うつなど心の病で11年度中に休職した教員は5274人だったと発表した。2年連続で減少したものの、10年前(02年度2687人)の約2倍で、08年度から5000人を超える高い水準が続いている。同省は「学級を一人で受け持ち、保護者との関係の悩みなどを同僚や上司に相談しにくい状況が依然あるのではないか」と分析。今年度中に対策を検討する。一方「教える内容に誤りがある」など指導が不適切と認定された教員は168人いた。

 全国の公立小中高校と特別支援学校、中高一貫校の教員約92万人を調査した。心の病による休職は18年ぶりに減少(51人)した10年度(5407人)から、さらに133人減った。50代以上が最多で2037人(39%)。40代1712人(32%)▽30代1103人(21%)▽20代422人(8%)。全体の教員数が最も多い小学校(約41万人)が2347人で最多だった。

 同省初等中等教育企画課は「憂慮すべき状況で、教員の相談窓口を校内に設置するなどの対策が必要だ」としている。

 心の病を含む全体の病気休職者は8544人で10年度から116人減り、19年ぶりに減少した。

 一方、指導が不適切と認定されたのは10年度の208人から40人減った。「学習指導要領が理解できず指導計画が立てられない」(30代女性・小学校)▽「常に指示待ちで書類を作成できない」(40代男性・小学校)▽「生徒に対しマイナスの発言が多い」(50代女性・中学校)−−などのケースがあった。168人のうち108人が研修を受け47人が現場に復帰。24人が依願退職するなどした。

 同省は同時に11年度に懲戒処分を受けた教員数も発表した。10年度から45人減の860人で、交通事故(326人)が最多。被害者のうち77人は自校の児童生徒だった。

 

毎日新聞より転載

 

教員の方うつの復帰にも実績がありますどうぞご相談ください。

慢性疲労、脳に抗体が侵入

 理化学研究所は12月12日、慢性疲労症候群患者の血中にある自己抗体が、脳内に侵入して神経伝達機能を低下させていることをPET(陽電子放射断層撮影)検査で解明したと発表した。理研分子イメージング科学研究センター分子プローブ動態応用研究チームの渡辺恭良氏らをはじめとした多施設共同研究の成果。

 かねて慢性疲労症候群患者の血中からは特殊なタンパク質が検出されることが分かっている。研究グループは、患者の約半数から見つかっている「ムスカリン性アセチルコリン受容体(mAChR)に対する自己抗体」に着目。mAChRはアルツハイマー型認知症やパーキンソン病、統合失調症などにも関わるため、mAChR自己抗体が慢性疲労症候群患者の脳機能に影響を及ぼしていると考えた。

 研究グループは、まず200人の慢性疲労症候群患者に検査を行い、確実にmAChR自己抗体を持つ8人を選定。うち、協力が得られた5人と、自己抗体を持たない患者6人、健常者11人に対してPET検査を実施。神経細胞のmAChRと1対1で結合するプローブを使い、脳内局在を定量的に調べた。結果、自己抗体のある患者では、脳のmAChR発現量が10-25%低下していた。

 研究グループは今回の結果を踏まえ、患者血中のmAChR自己抗体が血液脳関門を通過し、脳神経細胞のmAChRに結合、ひいては脳機能に影響を及ぼすと想定している。

カウンセリングとは (心理カウンセリングとは)

カウンセリングとは (心理カウンセリングとは)

カウンセリング(Counseling)のもともとの意味は、「相談する」「忠告する」「助言する」であった。しかし今では、それは、人生相談や占い、美容カウンセリングなどの日常的な意味でのカウンセリングでセラピストや心理士が行うカウンセリングとは、一線が引かれている。 治癒を目的としてのカウンセリングは、クライアントさんの自律的回復や成長に寄与することで、自分自身で問題が解決できる状態までになることが目標となります。

カウンセリングの定義は、いろいろあり、流派、学会によって違ってくる部分がありますので、識者の言葉で定義したものを顕したいと思います。

 

カウンセリングとは、言語的および非言語的コミュニケーションを通して行動の変容を試みる人間関係です。

カウンセリングの価値観は、自分が意識性と責任性をもって自己決定することです。

一つは、客観的(心理テストなど)、科学的事実であり 二つ目は、自分の主観的、内的感覚(直観、体感)です。(國分康孝・日本カウンセリング学会会長)

 

カウンセリングとは、クライアントの要求により異なりますが、発達途上の問題、特殊な問題事項の明確化や解決、決断、危機への対処、個人の洞察や知識の開発、感情を通じて内的葛藤に対する対処、あるいは、他者との関係の改善に関与し、カウンセラーの役割としては、クライアントの価値観、個人的資源、および自己決定への能力を尊重しながらクライアントの努力を促進することです。(英国カウンセリング協会・BAC)

 

カウンセリングとはさまざまな問題や課題を抱え、その解決を求めようとする個人(クライエント)に対して心理的援助を行う行為をカウンセリングとよびます。

心理的援助は、その問題に応じて、1.治療的2.予防的3.進展的な援助(機能)に大別され、カウンセリングはこれら三つの機能を包含した援助行為であるといえます。また、トラウマ(心理的外傷)に基づく問題をもつ個人への心理的な援助は、治療的な援助としてなされるので、これを心理療法(精神療法)とよんでいます。

(増田 實・日本カウンセリング学会 理事)

 

心理療法とは

心理カウンセリングが精神心理的な相談援助そのものであるのに対し、心理療法は、その相談援助を通じ、クライエントが抱える種々の精神疾患や心身症、精神心理的問題・不適応行動などに適応的な変容を図ることを目的とする理論と技法の体系です。したがって心理療法は、心理カウンセリングに含まれる概念のひとつという位置づけにあります。精神療法心理セラピーサイコセラピーなどとも呼ばれています。

 

そしてカウンセリングで自分自身のことを話すということは、

ありのままの思いを伝えることにより安堵感、開放感、安心感を得ることができます。
思いを口にすることで、自身が気づきにくかった現状、無意識の内にフタをしていたかもしれない奥底の感情などと正面から向き合うことによって、徐々に思いが開放されます。本来の自分に気づくことであなた自身が自分を受け入れ、気づきのきっかけにもなります。

それにより行動変容が生じることになります。

精神病と精神障害

精神病は、ある程度重度以上のこころの病ということができるその総称である。

 統合失調症、躁鬱病、てんかんなどがいわれている。

 精神障害は、精神の異常や偏りを総称する広い概念である。これに対して精神病は、一般に精神障害よりも重度であり、幻覚や妄想、奇妙などの症状を示すものをさす。

一方精神障害は、神経症、人格障害、心身症、PTSD、多重人格などであり精神病には、含まれない。

 現在、もっとも頻度が高く頻度が高いのが、統合失調症であり次に躁うつ病である。

 原因別に見た場合、精神病は二つに分類される。ひとつはアルコールや薬物中毒、脳障害など、明確な外的・身体的な原因でおこるもので、器質性精神病が該当する。

もう一つは、遺伝や素質が関与していると想定されるが、現在はまだ身体的原因が不明のもので、脳の機能不調ということが、現在の脳科学では言われているが、今後の研究が期待されている。 

 精神障害の中でも神経症は、身体的原因が少なく、心理的、社会的要因によるとされている。

そして現実性や人格を保ち、病気の自覚もあり考え方が鬱的思考、堂々巡りになってしまうケースも多く見られる。

そして神経症には、一時的、一過性のものもあるので、短期間で軽快するものも少なくない。

精神障害の分類としては、

 

神経症−ヒステリー・恐怖症・強迫症・パニック障害など

 

人格障害−境界性人格障害など

 

生理的障害−不眠症・拒食症など

 

情緒障害−ADHD(注意欠陥多動障害)など

 

発達障害−LD(学習障害)など

 

そして、精神病や精神障害を含めて、合併型、混合型、境界型の症例も多いので、

すべて明確に区別できるわけではない。

 

 

 

 

アスペルガーの傾向

1、社会性の欠陥(極端な自己中心性)    (次のうち少なくとも2つ)

  • 友達と相互に関わる能力に欠ける
  • 友達と相互に関わろうとする意欲に欠ける
  • 社会的シグナルの理解に欠ける
  • 社会的・感情的に適切さを欠く行動

2、興味・関心の狭さ               (次のうち少なくとも1つ)

  • ほかの活動を受けつけない
  • 固執を繰り返す
  • 固定的で無目的な傾向

3、反復的な決まり                (次のうち少なくとも1つ)

  • 自分に対して、生活上で
  • 他人に対して

4、話し言葉と言語の特質            (次のうち少なくとも3つ)

  • 発達の遅れ
  • 表面的にはよく熟達した表出言語
  • 形式的で、細かなことにこだわる言語表現
  • 韻律の奇妙さ、独特な声の調子
  • 表面的・暗示的な意味の取り違えなどの理解の悪さ

5、非言語コミュニケーションの問題      (次のうち少なくとも1つ)

  • 身ぶりの使用が少ない
  • 身体言語(ボディランゲージ)のぎこちなさ/粗雑さ
  • 表情が乏しい
  • 表現が適切でない
  • 視線が奇妙、よそよそしい

6、運動の不器用さ

  • 神経発達の検査成績が低い

該当する場合でも必ず医師の診断を仰いでください。

PTSDの症状

(Herman 1992)によるとPTSDの症状は、7つに分類されています。

1.感情や衝動をうまく抑えることができなくなる。

 ○慢性的に感情の調節ができなくなる。

 ○怒りの調節が困難になる。

 ○自己破壊的な行動や自殺企図

 ○衝動的で危険な行動を起こしやすくなる。

2.注意力や意識の変化

 ○健忘

 ○一過性かい離の発症

3.身体の受けとめかたの変化

 ○消化器系の不調

 ○慢性的な痛み

 ○心肺機能の症状

 ○転換症状

 ○パニック

4.自己認知

 ○慢性的な罪悪感、恥辱感、自責の念

 ○役立たずだと考える。

 ○誰も自分のことはわかってくれないと感じる。

 ○自分は永久に残る傷を受けたと感じる。

5.加害をした人に対する認識の変化

 ○起きた出来事や、あなた自身や、他の人に対することがらについて、加害した人の

 ゆがんだ信念を真実であると思いこまされる

 ○加害した人を理想化する。

 ○加害した人を傷つけることで頭がいっぱいになる。

6.他者との関係の変化

 ○信頼する力が失われる。

 ○再び被害にあう立場に自分を置く

 ○他者に被害を与える。

7.人生や他者、信仰などスピリチュアルなものに対する見方の変化

 ○絶望感や希望を失った感覚

 ○以前は支えにしていた信仰の喪失

これらトラウマの症状は安全な場所で自分の記憶と向きあうとこれまでに受けた

トラウマの記憶が持つ情緒的な影響を変えることで受けとめやすくなる。

そうすることでトラウマの記憶を過去に統合することができます。

思い出さないようにし続けていると、それに伴う苦痛ゃ恐怖、怒り、抑うつ

恥、自責の念とともにいつまでたってもその記憶が現在にとどまってしまう。

という見解があります。(Astin and Rothbaum 2000)

 

 

 

発達障害児の睡眠にメラトニン

文献:Gringras P et al.Melatonin for sleep problems in children with neurodevelopmental disorders: randomised double masked placebo controlled trial.BMJ 2012;345:e6664.

 重度睡眠障害を伴う神経発達障害の小児146人を対象に、即効型メラトニン製剤の睡眠障害改善効果を第3相試験で検証。主要評価項目である全睡眠時間は、患者記録で22.4分、アクチグラフィで13.3分延長した。睡眠潜時は患者記録で37.5分、アクチグラフィで45.3分短縮した。プラセボ群に比べメラトニン群で起床時間が早かった。

自律神経失調症

自律神経系は、内蔵、内分泌、感情を活発化させる交感神経
と反対に鎮静化させる副交換神経の2種類があります。

 

交感神経は代謝、消化などの生命活動を活発にする働きをし、副交感神経は交感神経とは全く逆の働きをするといわれています。人体ではおよそ12時間交代でこの二つの神経の優位が入れ替わるとされていますが、夜更かしやストレスなどで脳を休める時間が減ると自律神経が興奮し、結果的に交感神経と副交感神経の優位入れ替わりのバランスが崩れ、自律神経失調症となるとされています。

自律神経失調症は、神経症やうつ病と似た心因性の病気(心の病気)です。
これらはストレスを原因としていて、症状が身体面中心に現れるのが自律神経失調症、精神面に強く現れるのが神経症やうつ病といった病気です。

しかし他の国では、こういった病名はなく正式な病名としては存在していないようです。

ですがうつ病・パニック障害などの随伴症状で、自律神経症状が出ますし、そうでない場合においても確かに存在する症状ではあります。

 

では治療法ですが 一般的な方法として

 

薬物療法があります。医師の処方箋により処方される薬ですので、症状に合わせて医者と相談をして使用することが必要です。

 

次に理学療法としては、

指圧やマッサ−ジ、温熱療法、電気療法などがあります。

 

そして心理療法があります。

この代表的なものは、カウンセリングです。偏った考え方を合理的な考え方と行動によって変えてゆく認知行動療法をはじめとした療法です。

これは欧米ではカウンセリングは一般的な治療方法として確立されています。

自律神経失調症は心理的影響による症状という側面もあるため非常に有効な方法であります。

また催眠療法で自信をつけたりすることも有効かと思います。

一般的には、自律訓練法がよく用いられています。

 

その他特殊療法としては

 

トラウマ・恐怖をなくする思考地場療法(TFT)・ EMDR・レイキなども有効であると言われています。

 

 


 


 

内閣府幸福度指数(仮称)での基準作成の参考資料

 高度経済成長期からの物質で満たされて豊かになる、所得を増やし豊かになる

 という基準は、89年バブル崩壊後は、変化してきている。

ある一定以上アメリカでは5万ドル日本では、1200万以上の所得で、個人の主観的幸福感は横ばいまたは低下するといわれている。  

 

  経済学の見地からの幸福度(PDF)

 

  心理学の見地からの幸福度(PDF)

 

   

実験による神経症の露呈

アメリカのシカゴ大学でマッサーマンがネコを被験体として実験をおこなった。

一連の実験の結果ネコが神経症状を呈することが示された。

実験は次のように行われた。ネコに学習させた条件付けのプロセスであった。

実験装置に取り付けた明りとベルの音に対して、それが付けられ鳴らされたら

餌箱を開けて食べ物を食べるように訓練することであった。

この訓練が習得されたら、次にネコを不快な目に合わせる。

それは、ネコが餌箱を開けた瞬間に、実験箱の中に無害ではあるが、

強い空気を吹き付けることによって行われる。

このような空気をふきつけられることは、ネコにとってたとえ食べ物を食べない

時であっても極めて心理状態を乱されるものであった。

ネコは空腹を解消しようとすれば、その恐怖に耐えなければならないし

さもなければ空腹を抱えていなければいけない。

こうした状況下では、ネコは典型的な不安症候群を示すのであった。

うずくまり、震えまた毛髪が立ち、その瞳は拡大し、瞼は見開かれる。

さらにその呼吸は早く、浅く、不規則となる。

その脈拍も早くなり血圧がきわだって高くなる。

この結果ネコは急に明りや音を提示されると、ピックして飛び上がり

恐怖の様相を示す。さらには狭い空間に入れられたり、その身体を拘束

されたりすると、同じようにびくびくし、嫌悪の情を示すのだった。。

このように実験状況での外傷体験(トラウマ)にともなった任意の、本来は中性

であるべき刺激に対しても同じように反応するのであった。つまり条件付け

されたのである。 ネコに限定されず私たちも同じような現象を引き起こすのは

想像に難くない。さらに重要なこととして 心的状況のみならず 心血管 呼吸

脈拍 自然治癒力までも変化を伴っしまう。それをどのように変えていくか、

こちらでお手伝いいたします。

防衛維持メカニズム

自己防衛について

欲求不満などによって適応が出来ない状態に陥った時に、
不安が動機となって行われる自我の再適応のメカニズムを指します。

自我と超自我が共同して本能的衝動をコントロールとしてその安定を脅かされる状況に置かれると
自己防衛的に様々な言動や行動とります。
この自己防衛を精神分析の理論概念として示したものが「防衛機制」というものです。


1.抑圧 

自我を脅かす願望や衝動を意識から締め出して意識下に押し留めることであり、
意識されないままそれらを保持している状態である。
精神分析において想定される自我の防衛機制のうち、最も基本的なものと考えられている。
つまり、嫌な思い出を無意識の中に閉じ込めてしまい心の安定を図ろうとします。
最も強い抑圧は、無意識にまで押しやられているので、
基本的に思い出すのは困難であると言われています。

 

2.反動形成

例えば好きな子をいじめる。まだ子供である自分を守るために大人になりかけている感情を
受け入れられなくて起こすようなもの
。会社をもの凄く嫌っているのに精一杯頑張って仕事をしている人。
本当は嫌いなのにへりくだってしまう。本当は傷つきやすいのに強がりをいう。

 

3.補償

劣等感を他の方向で補う。自分の不得意な面をほかの面で補おうとする。

例:勉強が駄目だから得意なピアノを一生懸命やる。


4.昇華

抑えられた欲求などをスポーツ・芸術などに向ける。非社会的な欲求を、
社会に受け入れられる価値ある行動へと置き換えること。

例:失恋したので、趣味に没頭してそのことを忘れようとする。

 

5.合理化

満たされなかった欲求に対して、都合の良い理由を付けて自分を正当化しようとすること。
イソップ寓話「すっぱい葡萄」が例として有名。

 

6.投影

自分自身承認しがたい考え、感情や、満たしえない欲求をもっている場合に、
それを他人に帰してしまうような無意識的な心の働きのこと。
例えば、自分はある人のことを嫌いだが、その人が私を嫌っていると考えることです。
病的な投影は、統合失調症の妄想にたまに見られます。

7.退行

耐え難い事態に直面したとき、子供の様に振舞って自分を守ろうとする。
以前の未熟な段階の行動に逆戻りしたり
、未分化な思考や表現様式となること。一般的に子供的な依存状態全般を言う。


8.逃避

苦痛や不安などから逃れるために、他の現実または空想へと逃げて心の安定を図ろうとします。

例 仮病を使って学校を休む

9.攻撃

他人のものを傷つけたりして欲求不満を解消しようとする。

例 枕をサンドバックがわりにして打ちまくった。

10.同一視

自分にない名声や権威に自分を近づけることによって自分を高めようとする。
他者の状況を自分のことのように思うこと。

例:映画や本の主人公と自分を重ねて見る。目指す大学の文化祭に行き校歌を歌う。


11.転移

過去に親など大切にしていた人に向けられていた感情や態度を分析者に向けることをいいます。


12.隔離

あるイメージを持っているのに、それに伴った言動しないこと。
つまり、家族の中で大変な思いをしてきているのに何故か、明るい。
苦しい思いを出さない振る舞いをすること。

例 親から虐待されているこが明るい振る舞いをすることなど。


13.摂取

他人の業績を自分のことと思い込んで満足すること(自我拡大)。直接関係ないにも関わらず、
自慢したり喜んだりする。

例 うちの高校から有名人が出た。

14.置き換え

欲求を本来のものとは別の対象に置き換えることで充足すること。
例 旅行に行けなかったので、バッグを買って欲求を満たした。

 

このような防衛機制は、誰しも持っていると思います。
この中の抑圧が過ぎると神経症になってしまうとか攻撃が過ぎるとDVになってしまうとか。

そういったことを昇華したり合理化を行ったり楽観的に考えるたり自分を客観視したりなどして 
認知や行動を変えてゆくことがより今後の生活において役に立つものと思われます。

ストレス状態になるプロセス

ストレス症状の経過には3つの段階があります。

1.警告反応期

身体がだるい・熱っぽい・頭がボーットして重い・眠いなど身体が危険信号を発する時期

                       ↓

2.抵抗期

身体がバランスを保とうと闘う時期。疲労が興奮に変わるなど一見安定しているように見える。

                       ↓

3.疲憊期

身体の抵抗が崩れ、本格的な病気に移行する時期

 

第一段階は、精神的なストレスを受けていることに対して身体が信号を送る時期です。

ストレスが全然たまっていないと自覚しながら体がだるいという、ストレスを受けている心を自覚していない

心に対して体が警告を発している状態です。

そして自分の都合のいいように「たいしたことない」と説明する理由を見つけて、自分を安心させます。

そのうちに1日か2日でいったんとれてしまう。 その警告反応期の症状がとれた時期というのは、実は、身体が必死に闘っている時期です。これが第二段階の抵抗期です。 この時期は一旦安定しているように

見えるのですが、曲者です。警告反応期で自覚して休めればよいのですが、そのまま同じ生活をして疲憊期に移行してしまう。 身体からのメッセージを受けた時には、精神的なストレスにも目を向ける習慣をつけておきましょう。

(心の危機管理ハンドブック参照)

アルコール依存

アルコール依存症の患者数は現在日本国内で80万人以上といわれていますが、その予備軍も含めると約440万人にもなると推定されています。

大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態が、アルコール依存症です。その影響が精神面にも、身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面にも支障が出てきます。またアルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸などの離脱症状が出てくるので、それを抑えるために、また飲んでしまうといったことが起こります。
アルコール依存症は「否認の病」ともいわれるように、本人は病気を認めたがらない傾向にあります。いったんお酒をやめても、その後に一度でも飲むと、また元の状態に戻ってしまうので、強い意志で断酒をする必要があります。ですから、本人が治療に対して積極的に取り組むこと、家族をはじめ周囲の人のサポートがとても大切です。

お酒は「百薬の長」とも「万病のもと」ともいわれます。適量の飲酒は健康にいいといわれますが、多量のお酒は心身に好ましくない影響を及ぼします。

飲みすぎが習慣化している人の中には、時間や場所を選ばずにどんなことをしてもお酒が飲みたくなり、飲み始めたらやめられなくなるといった状態におちいる人もいます。この段階は、もしかしたらアルコール依存症かもしれません。飲みすぎが習慣化してからアルコール依存症になるまでの期間は、男性で20年以上、女性はその半分の期間といわれています。

どのくらいの量から「飲みすぎ」になるのでしょうか。
厚生労働省が推進する「健康日本21」の中では、アルコール依存症の発症リスクが少ない「節度ある適度な飲酒」は壮年男性の場合純アルコール量換算で1日20g以下であるとの数値を示しています。これは1日ビール500ml(日本酒1合弱、25度焼酎なら100ml、ワイン2杯程度)に相当します。1日の飲酒量がこの3倍以上になると「飲みすぎ」となり、アルコール依存症になるリスクが高まると警告されています。単純計算すると1日にビール3本、日本酒3合弱、25度焼酎300ml、ワイン6杯程度を超える量にあたり、お酒に弱い人でない限り、ついおいしく飲んでしまう範囲といえます。
おいしいお酒を控えることは難しいことですが、毎日これだけの量を飲み続けることはアルコール依存症に一歩一歩近づいている可能性があるのです。
まずは日ごろから量をコントロールできる飲み方をする、1週間に1〜2日は飲まない日をつくる、という習慣を身につけるようにしましょう。

アルコール依存症が進むと、体や精神に悪いばかりではなく、飲酒運転で摘発されたり職場でのトラブルが重なって失業、というように社会・経済的な影響がだんだん大きくなっていきます。友人や家族との関係も影響をうけ、自分の内・外の世界で多くの大切なものを失うことになってしまいます。
アルコール依存症は、早期に治療を始めればそれだけ治療効果があがりやすい病気です。とくにプレアルコホリズムという、依存症の手前できちんとした対策をとれば、肉体的な問題だけでなく社会的にも経済的にもより少ない損失で回復が期待できます。プレアルコホリズムの段階では減酒でも回復可能なことが多いのです。(厚生労働省統計より)

パーソナリティ障害について

パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるものです。注意したいのは、「性格が悪いこと」自分と捉えると辛くなるので自分のアイデンティティを意味するものではないということを考えると楽になります。
パーソナリティ障害には、他の精神疾患を引き起こす性質があります。パーソナリティ障害と合併したほかの精神疾患が前面に出ることが多いので、パーソナリティ障害は背後から悪影響を及ぼす黒幕のような病気だということができます。
最近の研究からも、この障害は経過中に大きく変化する、治療によって改善する可能性が高いものと考えられるようになっています。

 

パーソナリティ障害の定義は、「その人の属する文化から期待されるものより著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、ほかの精神障害に由来しないもの…」とされています。(世界保健機構の精神疾患の診断基準(ICD-10)やアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-IV-TR 2000)による)。
これを「パーソナリティそのものが病的である」と解釈したり、いわゆる「性格が悪いこと」と混同したりしてはいけません。パーソナリティ障害は、心理学的な意味のパーソナリティとも、一般的な意味の「個性」に近いパーソナリティとも性質が異なるものです。この障害は、治療によって徐々に改善することが期待できる精神疾患です。
パーソナリティ障害にはいくつかのタイプがあり、アメリカ精神医学会の診断基準で10種、世界保健機構の診断基準で8種があげられています。アメリカ精神医学会の診断基準では大きく分けて、次の3つに分類されています。括弧内にそれぞれの特徴を記します。

  • A群(奇妙で風変わりなタイプ)
    • 妄想性パーソナリティ障害(広範な不信感や猜疑心が特徴)
    • 統合失調質パーソナリティ障害(非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)
    • 統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)
  • B群 (感情的で移り気なタイプ)
    • 境界性パーソナリティ障害(感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)
    • 自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)
    • 反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)
    • 演技性パーソナリティ障害(他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)
  • C群 (不安で内向的であることが特徴)
    • 依存性パーソナリティ障害(他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)
    • 強迫性パーソナリティ障害(融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)
    • 回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)
      • これらのパーソナリティ障害の共通の特徴としては、発達期から(遅くとも思春期から成人期早期から)その徴候が認められること、認知、感情、衝動コントロール、対人関係といったパーソナリティ機能の広い領域に障害が及んでいること、その徴候が家庭や職場など広い場面で見受けられるなどを挙げることができます。
      • アメリカの研究では、人口の15%の人がパーソナリティ障害であると報告されています(Grantら2004)。しかし治療につながる例は少なく、実際に医療機関を受診するのは、他の精神障害を合併しているケースがほとんどです。
        他の精神障害の合併については、境界性、反社会性パーソナリティ障害と薬物依存、回避性、依存性パーソナリティ障害とうつ病、回避性パーソナリティ障害と社交不安障害など、とくに結びつきが強い組み合わせがあることが知られています。
        医療機関を受診するケースが最も多いのは、若い女性に多くみられる境界性パーソナリティ障害です。境界性パーソナリティ障害の方は、しばしば自殺未遂や自傷行為を行うことがあるので、救急医療機関につながるケースも少なくないようです。
        パーソナリティ障害の原因は、まだ十分に明らかになっていません。しかし現在急ピッチで解明が進められていて、生物学的特性や発達期の苦難の体験が関連していることがわかっています。たとえば、衝動的な行動パターンは中枢神経系を制御する神経伝達物質であるセロトニンが作用している神経系の機能低下によるものだと考えられています。また、養育者が身近にいられなかったなどの養育環境が不十分だったことや、養育期につらい体験をしたことなどが、発症と関連しているともいわれています。

治療・予後について

 

パーソナリティ障害の治療には、比較的長期にわたって患者と治療者が協力して努力を続けることが欠かせません。そこでは、どんなことが問題になっているのかということや、その対策について一緒に検討します。ここではとくに、患者が積極的に治療に参加することが大切です。
治療では、支持的精神療法、認知行動療法、精神分析的精神療法などの精神療法(orカウンセリング)が行われます。境界性パーソナリティ障害に対する治療プログラムが科学的に有効であることがわかり、効果の高い治療法も開発され、実際の治療に活かされています。
薬物療法では、感情調整薬や選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や少量の抗精神病薬がパーソナリティ障害の症状を軽くするのに有効であることがわかっています。また、合併しているほかの精神疾患の治療も重要です。
かつては、パーソナリティ障害はなかなか変化せず、長期間にわたって患者を苦しめると考えられてきました。しかし最近の研究では、パーソナリティ障害の特徴の多くは、年齢とともに徐々に軽快することが明らかにされています。また、治療によって回復が早くなると考えられるようになっています。

 (厚生労働省 文献より)