防衛維持メカニズム

自己防衛について

欲求不満などによって適応が出来ない状態に陥った時に、
不安が動機となって行われる自我の再適応のメカニズムを指します。

自我と超自我が共同して本能的衝動をコントロールとしてその安定を脅かされる状況に置かれると
自己防衛的に様々な言動や行動とります。
この自己防衛を精神分析の理論概念として示したものが「防衛機制」というものです。


1.抑圧 

自我を脅かす願望や衝動を意識から締め出して意識下に押し留めることであり、
意識されないままそれらを保持している状態である。
精神分析において想定される自我の防衛機制のうち、最も基本的なものと考えられている。
つまり、嫌な思い出を無意識の中に閉じ込めてしまい心の安定を図ろうとします。
最も強い抑圧は、無意識にまで押しやられているので、
基本的に思い出すのは困難であると言われています。

 

2.反動形成

例えば好きな子をいじめる。まだ子供である自分を守るために大人になりかけている感情を
受け入れられなくて起こすようなもの
。会社をもの凄く嫌っているのに精一杯頑張って仕事をしている人。
本当は嫌いなのにへりくだってしまう。本当は傷つきやすいのに強がりをいう。

 

3.補償

劣等感を他の方向で補う。自分の不得意な面をほかの面で補おうとする。

例:勉強が駄目だから得意なピアノを一生懸命やる。


4.昇華

抑えられた欲求などをスポーツ・芸術などに向ける。非社会的な欲求を、
社会に受け入れられる価値ある行動へと置き換えること。

例:失恋したので、趣味に没頭してそのことを忘れようとする。

 

5.合理化

満たされなかった欲求に対して、都合の良い理由を付けて自分を正当化しようとすること。
イソップ寓話「すっぱい葡萄」が例として有名。

 

6.投影

自分自身承認しがたい考え、感情や、満たしえない欲求をもっている場合に、
それを他人に帰してしまうような無意識的な心の働きのこと。
例えば、自分はある人のことを嫌いだが、その人が私を嫌っていると考えることです。
病的な投影は、統合失調症の妄想にたまに見られます。

7.退行

耐え難い事態に直面したとき、子供の様に振舞って自分を守ろうとする。
以前の未熟な段階の行動に逆戻りしたり
、未分化な思考や表現様式となること。一般的に子供的な依存状態全般を言う。


8.逃避

苦痛や不安などから逃れるために、他の現実または空想へと逃げて心の安定を図ろうとします。

例 仮病を使って学校を休む

9.攻撃

他人のものを傷つけたりして欲求不満を解消しようとする。

例 枕をサンドバックがわりにして打ちまくった。

10.同一視

自分にない名声や権威に自分を近づけることによって自分を高めようとする。
他者の状況を自分のことのように思うこと。

例:映画や本の主人公と自分を重ねて見る。目指す大学の文化祭に行き校歌を歌う。


11.転移

過去に親など大切にしていた人に向けられていた感情や態度を分析者に向けることをいいます。


12.隔離

あるイメージを持っているのに、それに伴った言動しないこと。
つまり、家族の中で大変な思いをしてきているのに何故か、明るい。
苦しい思いを出さない振る舞いをすること。

例 親から虐待されているこが明るい振る舞いをすることなど。


13.摂取

他人の業績を自分のことと思い込んで満足すること(自我拡大)。直接関係ないにも関わらず、
自慢したり喜んだりする。

例 うちの高校から有名人が出た。

14.置き換え

欲求を本来のものとは別の対象に置き換えることで充足すること。
例 旅行に行けなかったので、バッグを買って欲求を満たした。

 

このような防衛機制は、誰しも持っていると思います。
この中の抑圧が過ぎると神経症になってしまうとか攻撃が過ぎるとDVになってしまうとか。

そういったことを昇華したり合理化を行ったり楽観的に考えるたり自分を客観視したりなどして 
認知や行動を変えてゆくことがより今後の生活において役に立つものと思われます。