ポジティブ心理学2

ポジティブ心理学の研究領域の中でも、研究が集中的に行われているのは、ポジティブ感情領域に対する研究である。実験室などで楽しい映像を見せたり、陽気な音楽を聞かせたり、キャンディなどのギフトを与えたり、楽しいシナリオを読むなどするとストレスホルモンに変化がでることがいわれている。しかしポジテイブ感情には、注意力を低下させ、浅い情報処理をもたらすことも指摘されている。それはポジティブ感情が報酬を過大評価し、リスクを過小評価するという指摘もあるからである。ということは、使い分けが必要であるともいえる。しかしながらポジティブ心理学に関する研究は、認知や情報処理の領域を含めて、ポジティブ感情が想像以上に多様な恩恵をもたらすことを明らかにしつつある。

それは、ポジティブ感情は、刺激項目への類似性への注意や認知を高めることが指摘されあるカテゴリーには通常含まれない項目に対して、類似性をとらえ範疇化する傾向がある(Isen 1993) またポジティブ感情の高まったものは、そうでないものより、より多くの違いをとらえることも指摘されている。総合するとポジティブ感情は、注意を広め、全体的な認知や処理能力を高め,ネガティブ感情は、注意を狭め、局所的な認知処理能力を高める。(Fredrickson 2005)

 

参考文献:日本パーソナリティ心理学会 2006