生活習慣について

生活習慣病は現在,中高年のみならず、小学生においても出現しており、肥満や高脂血症者の将来的な健康問題は、切実となっている。

今日糖尿病患者も増え続けており、生活習慣病に関しては、発症後の対応ではなく、青少年期からの適切な運動や食事管理が重要であることが,指摘されている(門田,2002)

また運動が月2回以下,生活が不規則,朝食を毎日食べない,という生活習慣があるほど

精神的健康度が低いことが示されている(伊藤・津田・山本・石川, 2005)。

それには大学生の頃からの一次予防の認識は望ましいと考えられ実際の生活習慣の状況と心の健康度との関係も検討が必要となっている。 

またストレス問題に関しては,特定の13個の健康習慣の内(ここでは割愛),4個から6個の悪い健康習慣を持つ者の抑うつ発症率が高く,悪い健康習慣がよくうつ状態に独立して寄与する,すなわち,生活習慣が身体的健康同様,精神的健康にも影響する(Fredrichs & Clark, 1988)という結果が得られており,医学,医療の場では,生活習慣が深く関わる生活習慣病やストレス病への対策が求められている。

特に心身的に充実させていく時期にある大学生を対象に精神健康度を生活習慣から検討してゆくことが必要。

健康づくりの意識について(小笠原・渡邊・煙山,2005)は,「するほう」「どちらかと言うとする方」を合わせた「積極群」は,中年者が44.6%,高年者が68.8%で高年者のほうが積極的に健康づくりを行っていることが明らかになっている。また20以上の男女の調査では,若い世代ほど「健康に気をつけていない」人の割合が高い傾向にあると報告している。健康づくりに対する影響要因は,中・高年者ともに類似しており,「性別」「主観的健康感」「階層帰属意識」が抽出され,さらに女性では主観的健康感が良いと感じ,かつ経済的にゆとりを感じている人では,健康づくりにより積極的である傾向が伺える。これは,女性のほうが美容に関心が強く,「美容のため」という要因が積極的に健康づくりを行うことに影響する一因であると考えられる。

また運動・スポーツについては,2001年の東京都の調査で運動・スポーツをしない理由として,30代では「忙しくて時間がないから」「仕事や家事出疲れているから」があげられていた。健康維持のために食生活で心掛けていることについて比率の高さをみると,中年者・高年者ともに1位が「朝食を摂る」である。また中年者では5割以上,高年者では,9割以上が 「塩分を控える」と回答している。

いままで生活が不規則,趣味がない,多忙,定期的な運動をしない,睡眠時間が適正でない,

食事が不規則,朝食を摂取しない,栄養のバランスを考慮しないなどの生活習慣が,主観的なストレス量やうつ度の上昇に影響を及ぼすことが複数の研究で明らかになっている(川上・原谷・金子・小泉, 1987; 入江・宮田・三島・池田・平山,1997; 上岡・佐藤・斎藤・武藤,1998)