認知行動療法について

認知行動療法

 

認知行動療法は、ベック(Beck,A.T.)の認知療法、マイケンバウム(Michenbaum,D.H.)
 のストレス免疫訓練、エリス(Ellis,A.)の合理情動行動療法など、それぞれ別個に

提唱され発展してきた新しい行動療法の総称です。

現在米国心理学会認定の臨床心理士養成大学院では、8割のコースが認知療法を実習に取り入れ、半数のコースが、認知行動療法を最も主要な技法としています。イギリスでも、英国心理学会認定の臨床心理士養成大学院では、認知行動療法が最も主要な技法となって います。 

認知行動療法と言いますのは、抱えている問題を「認知(考え方)」を通して別の角度から見たり、思い込みを修正してゆく手法です。

それは、そもそも性格を変えるというのではなくて、「物事の受け止め方」をかえるという 手法です。ひとは無意識のうちに数万回もの思考をしていると言われています。

そのうちの問題のある思考を変えられれば、目に見えて精神的変化が生まれます。

 心理療法は、認知行動療法のような現実指向的なものが有効であるということが分かってきていて、薬物療法と心理療法の併用が有効というデーターが出てきています。 

また近年、不安や恐怖が中心となっているような症状、たとえば社会不安障害、強迫性障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、恐怖症などに対する心理療法では、認知行動療法が有効であるという報告が数多くみられるようになっています。

認知行動療法は、問題のある思考パターンを修正してゆきます。
 

1. 「すべき思考」 何かをする時に「・・すべきだ」とか「・・しなくてはならない」と必要以上に自分にプレッシャーをかけてしまう。2. 「全か無か思考」完全な成功でないと満足できない。少しでもミスがあると「すべて失敗」と思い込み全否定する。3. 「こころの色眼鏡」良い面は視野に入らず、悪い面だけを見てしまう。4. 「レッテル貼り」ミスをした時に冷静に理由を考えずに 「ダメ人間」 「怠け者」 などと否定的なレッテルを貼ってしまう。5. 「感情的な決め付け 自分の感情を根拠にして物事を判断してしまう。6. 「結論の飛躍」 根拠に基づかずに悲観的な結論を出す。  悲観的占い:根拠もなく悲観的な未来を信じ込む7. 「マイナス思考」 なんでもないことや、どちらかと言えば良いことなのに、悪くすり替えてマイナスに考えてしまう。8. 「拡大解釈と過小評価」  自分の欠点や失敗を過大に捉える一方で、自分の長所や成功をいつも「取るに足らないこと」と思ってしまう。9. 「過度の一般化 一つの失敗や嫌な出来事だけを根拠に「何をやっても同じだ」と結論づけたり、この先もずっとそのことが起きると考えてしまう。10. 「自分自身への関連づけ」  問題が起きた時に、様々な要因があるにかかわらず「すべて自分のせいでこうなってしまった」と考えてしまう。 これらの自分の自動思考(パターン)とその背後にある認知、そしてその「歪み」を探し出し、発見します。そして、繰り返し現れる自動思考、特徴的な自動思考から、問題のある「スキーマ」(絶対的信念)をあぶり出します。それが判明したら、それを修正するようにします。というような一例の手法で、ある程度カウンセリングを受ければ、個人でもできるようになります。すこし難しく書いていますが、実際は、基本的な リフレーミングや認知行動療法カードにてわかりやすくカウンセリングを行います。  

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