自己正当化と認知的不協和

自分がもともと信じていることを容易に変えられないということに人間には、自分が正しい、自分には、一貫性があると思いたいという欲求があることが知られています。

この現象は、合理化とも言われています。

その有名な例では、イソップ童話のキツネの話で、ぶどうを食べたかったキツネは、あれは「酸っぱいぶどうさ」とつじつまを合わせたのでした。

 そしてほかには「甘いレモン理論」というものもあります。 これについては、どんなレモンが酸っぱかろうと、自分のものは、甘いと思い込もうとするというものです。 人は、自分の持っているものがより良いものであると考えたがるということが統計的にも言われています。手に入れたものが、 想像とは違っていた場合には、気分ちが落ち込みます。そういったことを、避けようとするのが甘いレモン理論です。
社会心理学者のフェスティンガーは、この種の過程を、認知的不協和理論として体系づけて説明しました。認知的不協和とは、個人が心理的に相いれない2つの認知を同時に持っている時の緊張状態で、それを低めようと動機づけます。前のキツネの例では、おいしそうという認知と届かないという認知を取り消して、酸っぱいに違いないと変更して不協和を解消したと説明出来ます。だれでも不都合なことは認めたくないが、これがエスカレートすると「人のものも自分のもの」、「人の迷惑も関係ない」、「人を蹴落としてでも自分が」などととんでもない考え方になりかねなくなることもあります。