行動カウンセリングとは

行動理論とは、外に現れた行動分析対象とすることで、目に見えない人間の内面を明らかにしていこうとする考え方である。その背景には、ビントが人の意識を探る手法として用いた「実験的内観法」に対するワトソンのデーターの客観性についての批判がありました。

これ以降、行動理論を支持する研究者たちは、古典的条件付け理論、オペラント条件付け理論、観察学習理論など、学習心理学の諸理論を基本原理とした S-R(刺激-反応)の連合による学習の成立を重視し、その理論を打ち立てていきました。

行動カウンセリングは、心理療法のように過去や無意識を掘り下げることをしないあくまでもその人の困っている問題・新しい問題に対して行動レベルで対処します。

その際、たとえばもつれた毛糸をほぐすのと同様にほぐしやすいところ(変わりやすいところ)を見定めてアプローチしてゆきます。

これはその問題がクライエントにとって主要な事柄でなくても、わずかでも問題の状況を好転させることにより、モチベーションを高め、自発的な行動変容を促す目的があるためであります。

行動理論の基本原則は、以下の9つです。1.経験的心理学に基づいている。2.問題を重視する

3.問題を引き起こしやすい素質、誘発する状況、持続させる状況を区別する。4.目標を重視する。

5.行動を重視する。6.変容を促す行動の機能的活用の場を治療的環境だけに限らない。

7.透明性がある。8.クライアントの自助を支援する。9.常に進歩を目指す。(国分訳 1981)

です。  この考え方を発展させたのが認知行動療法です。 これはひとの行動を変容させるために

、認知(物事の捉え方)の変容を促すという考え方にもとづいています。それは、行動カウンセリングの幅を広げていきました。